看護クラス卒業生体験談-15

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今回紹介する看護コース卒業生は以下の4名です。

孫 さん
新戸塚病院勤務 楊さん
鶴川サナトリウム病院勤務 王さん
鶴川サナトリウム病院勤務 江さん

上記卒業生たちは当校卒業後、医療機関の研修を経て、正社員として上記の病院で勤務しています。
その体験や感想が、医療専門新聞に掲載中です。

※写真はイメージです。

孫さん

 看護師として仕事を始めてから、もう1年ちょっとが過ぎました。最近、先輩に「成長したね」と言われて嬉しかったです。
 私は臨床経験はほとんどゼロでしたから、プリセプターにはすごく迷惑をかけたと思います。最初は回復期で働きました。分からないことだらけで、毎日いっぱい、いっぱいでした。先輩看護師たちも忙しく、分からないことを全部聞くと迷惑をかけると思い、自己判断してしまったこともありました。それで失敗し、上司に責められ、周囲の人たちに笑われて、悔しい思いもしました。「ここはチームで働いています。皆は患者さんのために働いているから、何でも聞いていいよ」と、プリセプターにそう言われて、最初は言葉の真意がほとんど理解できなかったのですが、とにかく頑張ろうと決心しました。1年経ち、ようやく「報告・連絡・相談」の大事さが分かり、他のスタッフにも信頼してもらえるようになりました。
 C-1へ異動してからは、看護技術的に成長することができたと思います。しかし、最初は吸引、採血もうまくできませんでした。また、「正常、異常が分からなくて、患者さんをどうやってみるの」と、リーダーに言われました。“正常、異常”を知るためにプリセプターが宿題を出してくれ、自分で調べ、またプリセプターにチェックしてもらうことを繰り返し、だんだん分かるようになっていきました。最初、留置針を入れた時は、全然自信がなかったのですが、プリセプターがそばにいて、一緒にいい血管を探してくれたので、徐々に自信が持て、技術を身につけることができました。
 振り返ってみると、今思い出しても恥ずかしいと思うことがあります。ある日、患者さんの薬「ガスモチン」をこぼしてしまいました。このままごまかしたい、と私は思ってしまったのですが、リーダーに見つかり、「なぜ報告しないの。もしこれが大事な薬だったらどうするの。紛失届を出せば、また薬がもらえるのに…」と怒られました。それを報告すると自分が失敗したことが知られて恥ずかしい、と思ってしまい、私は言い出せずに黙ってしまったのです。それからは、何か失敗してもすぐ報告するようにしています。何でも患者さんのためだと思うからです。
 ある時、患者さんが肺炎で亡くなりました。部屋持ちの看護師が亡くなった患者さんの手を握って、「もっといろいろしてあげたかったのに…」と、ひどく泣きました。その場面を見て、私はすごく感動しました。これこそ本物の看護だと思いました。看護は患者さんを中心にして、日常生活を援助すること。患者さんを尊敬し、愛すること。口で言うのは簡単ですが、それをすることは難しいと感じます。
 申し送りや先生への報告、急変時の対応など、まだまだたくさんのことがうまくできません。一人前の看護師になるのは簡単なことではありません。日々の努力が必要だと思います。分からないことは調べ、聞く。そして、患者さんのためにいろいろ考える……。これからもやる気を出して、充実した毎日を過ごしていきたいと思います。

※写真はイメージです。

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